以前、国境なき医師団に寄付しましたが、その理由の1つとして、「閉鎖的なリンク方針に文句が言いたい」ことがありました。
そこで、質問メールを送ったところ、2日後に丁寧な回答が来ましたので、内容を(本文を紹介するのは問題がありますので、要点を箇条書きで)紹介します。
*この記事は、2013年11月29日付で投稿したものを、一部内容を変えて再掲するものです。
国境なき医師団の閉鎖的なリンクポリシーに関する質問と回答
国境なき医師団への三太郎からの質問
お世話になります。
三太郎と申します。
先ほどごくごく僅かですが、ネット銀行を通じて寄付させて頂きました。
さて、貴サイトのリンク方針についてお尋ね致します。
貴サイトでは以下の通り記載されています。
「公式サイトへのリンクにつきましては、MSF(国境なき医師団)の活動と関連性の高いサイトまたは公共性の高いサイト(マスメディア、関連NGO、医療団体など)に限定しております」
ところが実際には、naverまとめのようなサイトでは堂々と貴サイトへのリンクが貼られています。他にも多数あり、なかには批判しているブログもリンクを貼っています。
正直申し上げて、全く取り締まれないのであれば、形だけリンク拒否の方針には疑問を持たざるを得ません。
私は、リンクは自由であるべきだと思いますし、とくに広く寄付を求める公共性の高いところなら尚更オープンであるべきです。
たとえば、「国境なき医師団に寄付しました」とfacebookやツイッターに書いて、リンクを貼ることもできないのでしょうか?
ご見解を聞かせて頂ければ幸いです。
国境なき医師団からの回答
1.個人のブログやSNS等でリンクを貼る事に関しては、個人の自由であり問題ない。
2.だから、例えば、寄付した場合に、ツイッターやFacebook等でその旨書き込んでリンク等を貼るのはOK。
3.リンク禁止の目的は、法人や宗教団体・その他団体等で「国境なき医師団」とあたかも関係があるように見せかけるサイトがあるので、それを排除したい。
4.そのため「公式サイトへのリンクにつきましては、国境なき医師団の活動と関連性の高いサイトまたは公共性の高いサイト(マスメディア、関連NGO、医療団体など)に限定しております」と強い表現で記載している。
5.「リンクはご自由に」という事をHPに記載すれば、3のような詐欺サイト「リンクの削除依頼」すると、リンクを断る理由の説明が出来ない。
三太郎の感想
たいへん丁寧なメールで、国境なき医師団には感謝したいです。
ただ、疑問は残ります。
リンク不許可を明言しているため、個人のサイトであっても正式にリンクを依頼しても断っているようです。
黙ってやるなら目をつぶるが、正々堂々とリンクを求めてきたらNGというのは、いかがなものでしょうかね。
そもそもリンクを悪用されるのが嫌だからリンクお断りというのでは、本末転倒のように思われます。
変なところからリンクされたからと言って、責任があるわけでもありません。(そんなの常識!)
*たとえばアダルトサイトの大部分はYahoo!Japanにリンクを貼っていますが、誰もYahoo!と関係あるとは思いません。
「包丁は犯罪に使われることがあるから、包丁を売らない」と言ってるのと同じではないでしょうか?
(もっと良い例えが思いつかなかった…)
あくまで使う側、リンクする側の問題です。
国境なき医師団は、寄付で成り立っているのであれば、公共性が高く、やはりリンクも自由であるべきだと思います。
アメリカなどでは税金でつくられた国や州の機関の著作物は自由に使って良いという風潮があります。
たとえば、国や州のホームページの写真なども自由に使っているようですし、海軍音楽隊の演奏をパブリックドメインとして公開しているサイトもあります。
そこまではいかなくても、せめてリンクの自由くらいは認めて良いのではないでしょうか?
追記:
現在は、表現が軟らかくなっています。
以前は「リンクは禁止」でしたが、「リンクされる場合は、国境なき医師団の事務局広報部までご連絡ください」となっています。
それでも実情は、リンク禁止と変わらないようです。
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