国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン(以下、ワールド・ビジョンと記します)と公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン(以下、プランと記します)では、途上国の子どものスポンサーとなって、手紙などで交流を図りながら、その子どもと住んでいる地域を応援するしくみがあります。
ワールド・ビジョンでは、チャイルド・スポンサーシップと言い、
プラン・インターナショナル・ジャパンでは、プラン・スポンサーシップと呼ばれますが、
参加したいと思われる方のために両者を比較してみました。
基本情報
ワールド・ビジョン
設立:1950年米国発祥で、日本では1987年設立
収入:総収入は約52.4億円、寄付金額は38.2億円、うちスポンサーシップ分は31.1億円(2018年度)
スポンサー数:49,233人(2017年度)
チャイルド数:56,812人(2017年度)
プラン
設立:1937年ヨーロッパで発祥、日本では1983年設立
収入:総収入は約31億円、寄付金額は26.6億円、うちスポンサーシップ分は17.3億円(2018年度)
スポンサー数:34,181人(2018年度)
チャイルド数:37,069人(2018年度)
集めている寄付金の額、スポンサー数、チャイルド数ともに、ワールド・ビジョンの方が規模が大きくなっています。
また、過去数年の推移を見ると、ワールド・ビジョンは寄付金の額、スポンサー数、チャイルド数がほぼ横ばい状態なのに対して、プランは少しずつ減っているのが気になるところです。
スポンサーシップの内容
チャイルドのスポンサーとなるための手続きや費用の面で、ワールド・ビジョンとプランは下のようになっています。
違いは、月額の寄付額、及び、ワールド・ビジョンでは、チャイルドを顔写真とプロフィール付きで選べるのに対して、プランでは性別と地域のみ選択できることです。
*2019年12月12日追記
ワールド・ビジョンでは、チャイルドの選択が出来なくなります。
ワールド・ビジョン
月額の寄付額:4,500円
支払い方法:クレジットカード、コンビニ払い
チャイルドの選択:顔写真とプロフィールから選べる、性別と年齢と国からチャイルドを探すこともできる
*2019年12月12日追記 ワールド・ビジョンでは、今後「チャイルドを探す」の選択肢が削除となります。
寄付金控除:対象となる
プラン
月額の寄付額:3,000円、4,000円、5,000円 から選べる
支払い方法:クレジットカード、コンビニ払い
チャイルドの選択:性別と地域(アジア、アフリカ、中南米)のみ選択可
寄付金控除:対象となる
スポンサーになって出来ることはほぼ同じ
チャイルドのスポンサーになって出来ることは、ワールド・ビジョンとプランとあまり変わりません。どちらも以下のことが可能です。
- チャイルドに手紙や写真を送る
- チャイルドから手紙をもらう
- 希望すれば、チャイルドの住む地域を訪問して対面することも…
- チャイルドの成長の様子や地域の状況をあなた向け専用サイトで知る
- ワールド・ビジョンやプランからの活動報告、など
支援している有名人
支援先を選ぶ基準になるかはわかりませんが、ワールド・ビジョンとプランの親善大使やサポーターをされている有名人を挙げてみました。(敬称略)
ワールド・ビジョン
ジュディ・オング(歌手・女優)
酒井 美紀(女優)
宮川 彬良(作曲家)
星野 富弘(詩人・画家)
伊東 勤(中日コーチ)
東尾 理子(プロゴルファー)
前澤 友作(ZOZO社長)
プラン
有働 由美子(アナウンサー)
角田 光代(作家)
増田 明美(スポーツ・ジャーナリスト)
やくみつる(漫画家)
森 星(モデル・タレント)
阿川 泰子(歌手)
江原 啓之(スピリチュアリスト)
太田 光代(タイタン社長)
中村 憲剛(プロサッカー選手)
眞鍋かをり(タレント)
まとめ
以上、チャイルド・スポンサーシップとして有名なワールド・ビジョンとプランを比較してみました。
加えて、口コミには色々あるようですが、チャイルドやサポートする周辺の人々次第と考えますので、ここでは敢えて比較していません。
どちらに寄付するかは、毎月の寄付額によって選べば、良いと思います。
喜んでいる相手の顔が見える寄付、それも困っている子どもの助けになる寄付を考えているなら、チャイルド・スポンサーシップに参加するのはいかがでしょうか?
●ワールド・ビジョンの方が規模が大きくなっています
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