プラン・インターナショナル・ジャパン(旧プラン・ジャパン)に1,000円寄付したときの感想や寄付するにあたって調べた内容を紹介します。
世界の子どもを保護・支援するための団体は、日本ユニセフやセーブ・ザ・チルドレンをはじめ沢山ありますが、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンもその1つです。
https://www.plan-international.jp/
いちばんの特徴は、プラン・スポンサーシップという制度があって、チャイルドと呼ばれる途上国の子どものスポンサーとなる形をとって、子どもと交流しながら、子どもと地域を応援することができます。まあ、いちおう相手の顔の見える寄付ができるわけです。
プラン・インターナショナル・ジャパンについて
プラン・インターナショナル・ジャパンはどんな団体か?
国際NGO プラン・インターナショナルは、途上国の子どもの支援を行っている国際NGOです。
プラン・インターナショナル・ジャパンは、1983年「フォスター・プラン日本事務局」として創立、「プラン・ジャパン」を経て、2016年に現在の名称「プラン・インターナショナル・ジャパン」となっています。
2017年現在で、日本で支援しているスポンサーは、35,120人
支援されているチャイルドは38,103人となっています。
基幹支援であるプラン・スポンサーシップ以外にも、いくつものプロジェクトを持っていて、日本でも、2016年の熊本地震、2018年の西日本豪雨災害でも支援活動を行っています。そこでは、実際に保育所に支援物資を届けたり、小中高生に学用品を支給したりしています。
プラン・インターナショナル・ジャパンへの寄付金は微減が続いている
プラン・インターナショナル・ジャパンの収入は、約31.5億円。うち26.4億円(約84%)が寄付金によって賄われています。
正直言って、知名度の割には多くの寄付金を集めているように思います。
しかし、寄付金の推移を見ると、この数年、微減の状態が続いています。それを表しているのが下のグラフです。
これに比例して、スポンサーも支援を受けるチャイルドも、下のグラフの通り、少しずつ減り続けています。
なお、プラン・インターナショナル・ジャパンの広告費等の寄付を集めるための活動費は、毎年4億円強に上っています。寄付金の15%程度になりますが、他のNPO団体に比べると低い数字です。
プラン・スポンサーシップは、里親制度ではない
プランのスポンサーになることは、一見、途上国の特定の1人の子ども(=チャイルド)の生活や就学の面倒を見る里親になることのように思われます。
しかし、プラン・スポンサーシップは、里親制度ではありません。スポンサーになる子ども(=チャイルド)に直接にも間接にも、あなたのお金が渡されるわけではないのです。
お金はチャイルドたちが暮らす地域の開発支援プロジェクトに使われます。
したがって、チャイルドがあなたに手紙を(実際には代筆が多いわけですが)書くのは、あくまで地域を代表して書いている、というわけです。
プラン・インターナショナル・ジャパンに寄付してみた
郵便局から郵便振替は手数料無料
プラン・インターナショナル・ジャパンには、公益財団法人プラン・ジャパンの時代に寄付したことがあります。
喜んでいる顔が見える寄付を目指す私としては、当然プラン・スポンサーシップに参加したいところですが、毎月3,000円から5,000円の寄付は無理なので、とりあえず目的を定めずに1,000円寄付してみました。
寄付の方法は、クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)があります。
私は、郵便局から郵便振替で行いました。
手数料は免除になります。
参照:https://www.plan-international.jp/kifu/bank_guide.html
2週間後に礼状が来た
プラン・インターナショナル・ジャパンに寄付してから2週間後、礼状が来ました。
入っていたのは
- 受領確認書(領収証ではない)
- 振込用紙
- 寄付金控除の案内
- カード
です。
領収証明書は別に年1回まとめて、1月下旬に送ってくるようです。
(他の団体は都度送ってくるところが多いですが、プランの場合は年に1度になっています)
カードは、絵はがきではなくて、裏には「書き損じたハガキや買い過ぎた年賀状を送れ」という趣旨の文章が載っています。
感想としては、国連系の日本ユニセフやUNHCR協会のように、煽るように寄付を求めるのではないです。が、ちょっと事務的だなぁという感じを持ちました。
プラン・インターナショナル・ジャパンに寄付を勧めたい理由
先ず、寄付を受ける団体としての、前提条件である以下の点はまったく問題ないと思います。
- 活動実績がある
- 寄付金の使い道が明確である
そのうえで、プラン・インターナショナル・ジャパンの基幹支援であるプラン・スポンサーシップは、支援するチャイルドと交流することができます。
- チャイルドに手紙やプレゼントを送る
- チャイルドから手紙をもらう
- チャイルドが住む場所を訪問する
ことで、相手の顔が見える寄付ができるわけです。支援を受けて成長していくチャイルドの様子がわかるので、寄付している実感を持つことができます。
プラン・インターナショナル・ジャパンに寄付を勧めたくない理由
私がプランに礼状をもらったときに感じた「なんか事務的なんだけど…」という思いは、他にも感じている方がいます。
チャイルドは、実際には、字が書けないことも多いわけです。その場合は、ボランティアの方が代筆をします。そうすると、なかにはこちらが何を書いても、決まりきった内容の手紙しか来ないこともあるようです。
これでは、チャイルドとの交流といっても、実際にメッセージが伝わっているのかもわからないと言えそうですね。
また、せっかく寄付しても、チャイルドが学校に行っていない事例もあります。
参考:プランジャパン退会
(まあ、正直に学校に行っていないという報告がある分、マシだとは思いますけど…)
まとめと感想
プラン・インターナショナル・ジャパンのプラン・スポンサーシップ制度は、途上国の子どもをサポートしながら、寄付された子どもが成長していく様子を知れるので、寄付している実感を持ちたい方にはお勧めの寄付です。
ただし、形ばかりの交流でしかない(実際にはプランの人が仲介して、メッセージを伝えている)場合も多いわけで、そこにいろんな齟齬(食い違い)を生む余地があるように思います。
それに、スポンサーとなってもチャイルドは選べないので、気持ちの良い寄付が出来るかは運次第かもしれません。
また寄付したい度:★★★(5星中3つ)
コメント
とても興味深く読ませて頂きました。
ワールドビジョンや他のスポンサーシップ系の団体の情報もぜひよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
ワールドビジョンについても寄付しますので、体験記事やプランとの比較記事を書く予定です。
よろしくお願いしますm(_ _)m