管理人・三太郎は、何度か日本ユニセフに寄付したことがあります。
そのときの感想をまとめてみました。
読んでいるあなたの参考になれば幸いです。
URL:https://www.unicef.or.jp/
日本ユニセフへ寄付した感想 まとめ
ネット上では、日本ユニセフの悪口が多いのも事実です。
でも、色々寄付してきた者からすると、寄付金の使い道や寄付者への対応は、正直言って「そんなに悪くない」というところかと思います。
もっと儲け主義のNPO法人は山ほどありますし、活動に使わない管理費等の割合は20%弱と少ない方です。
また、質問や疑問にも丁寧に回答をくれたり、個人情報の扱いなどの管理はしっかりしているなあという印象です。
世界中の貧困や災害で困っている子どもたちを少しでも助けたいと思うならば、最初は日本ユニセフに寄付するのも良いかもしれません。
ただ、ユニセフのマンスリーサポート・プログラムに入るなら、「プラン・ジャパン」の方が、金額も同程度で、寄付の満足度はずっと高いです。
同じ困っている海外の子どもを支援するのでも、ユニセフの方は寄付して礼状が来ておしまいなのに対して、「プラン・ジャパン」の方は1人の具体的なチャイルドを支援する形を取っています。そこで、そのチャイルドと交流が可能で、子どもから感謝の手紙をもらったり、実際に現地に行って会うことさえできます。
日本ユニセフについて
日本ユニセフとは
日本ユニセフ協会は、国際連合児童基金(ユニセフ:UNICEF)への募金を支援する公益財団法人です。世界34ケ国にあるユニセフ協会(国内委員会)の1つとして、ユニセフ日本委員会という言い方をする場合もあります。国連のユニセフとは別組織の民間団体です。
早い話が、日本ユニセフ協会は、日本国内で寄付金や募金を集めて国連の機関であるユニセフに送っている団体です。
日本ユニセフが集めた寄付金の推移
2016年度で言いますと、東日本大震災特別会計を除いた一般会計では、約176億円の募金や寄付を集めて、そのうち144億円(81%)を国連のユニセフに送っています。
この額自体は、前年比で約5%減となっています。
それでも、その集金力は圧倒的で、マスコミもNPO団体や公益法人のなかで「一人勝ち」と評しています。
下のグラフは、最近5年間の日本ユニセフの寄付金・募金額と本部拠出金の推移を表したものです。長期的には、寄付金額は増えていることがわかります。
日本ユニセフへ寄付してみた
ひと口に「日本ユニセフへ寄付」といっても、様々なプログラムがあり、寄付の方法も、クレジットカードや銀行振込、電子マネーなどいろんな方法があります。
私の場合は、郵便局からの振替で、通常募金(ユニセフ募金)として、1,000円を数回寄付しました。郵便局の窓口から入金する場合は、振込手数料が免除されます。
ただ、慣れない郵便局員だと、免除にする方法がわからないのか、10分以上待たされました。
寄付して1週間後くらいに、礼状の入った封筒が送られてきます。
封筒の中身は、具体的には
- 礼状
- 領収書
- 振込用紙
- 税額控除の対象になります、という説明書
- ユニセフウエルカムキット
です。
日本ユニセフに寄付したいと思う理由
子どもたちの命を救うための活動に役立つ
世界中の命の危機に瀕している子どもたちを守るのに、国連のユニセフの活動は大きな役割を果たしています。
たとえば、
- 乳幼児にワクチンを接種させて病気から守る
- 栄養不良の子どもに食べ物を供給する
- 虐待を受けている子どもを保護する
- きれいな水を届けたり衛生状態を良くして、感染症を防ぐ
などです。
民間の機関でも、同様の活動をしているところがあります。たとえば、ワクチンについては「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」があります。
ところがJCVのサイトを見ればわかるように、JCVに寄付しても、活動に使われる金額は6割以下です。
出典:URL:https://www.jcv-jp.org/contents/_assets/wp-content/uploads/syushi2016.pdf
しかもワクチン活動の中身も、どうやらユニセフに協力しているだけのようです。(現在は削除されていますが、以前の説明ではそうなっていました)
だったら、直接ユニセフに寄付した方が良いとは思いませんか?
管理がしっかりしている
日本ユニセフに寄付すると、DMが来るようになります。
と思うかもしれません。
私もそう思いました。が、電話すると以降ピタッと送って来なくなりました。
さらにもう一度寄付すると、他のNPOだと、またDMを再開するところがあります(番号でしか管理してないので、別の新しい支援者だと思われる)が、日本ユニセフだと送って来ることはありませんでした。
また私が、CMで言っているワクチンの値段とユニセフ支援ギフトのワクチンの値段が全然違うことに対して質問したときには、内容はともかく、丁寧な回答を頂きました。
このように、日本ユニセフの管理や対応は、他のNPOに比較すると、きちんとしていると思います。
日本ユニセフに寄付したくない理由
テレビCMは誤解を招くのでは?
日本ユニセフのテレビCM、ご覧になった方も多いことでしょう。
危機に瀕した子どもたちが出てきます。
たとえば、このCM。
生まれてまだ7か月のウマラ(ナイジェリア)は、深刻な栄養不良におちいっています。彼の腕周りはわずか9cmしかありません。
と始まって
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム
たとえば1日あたり100円、ひと月あたり3000円のご支援で、子どもたちを栄養不良から救う栄養治療食73袋分にもなります。
なんとか助けたいと思いますよね。
ところが、あなたがこのCMに感銘して、ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムで毎月3,000円払っても、子どもたちの元に栄養治療食73袋分届けられるワケではありません。
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラムは、あくまでユニセフへの一般的な寄付でしかありません。3,000円のうち20%は日本ユニセフの取り分となって、残りに80%、2,400円が国連のユニセフ本部に送られますが、果たしてどのくらいが栄養治療食に回るのでしょうか?おそらくごく僅かと思われます。
悪く言ってしまうと、「こんな子どもを助けたいなら金払え」と言っておきながら、お金を払ったら、実はどういう風にそのお金が使われるかはわからないわけです。
寄付の満足感は得られない
寄付しても、印刷されたきれいなパンフレットが来るだけです。
その後も、もっと寄付しようという振込用紙入りの下のようなDMが来るだけです。
寄付する側からすると、別にお礼が欲しいわけではありませんが、相手が喜んでいる姿が見たいのではないでしょうか?少なくとも三太郎はそうです。
残念ながら、日本ユニセフに寄付しても、喜ばれているとか、役に立っているという実感は湧きませんでした。
寄付の満足感でいうと、コンビニの募金箱に100円入れたときの方があるように思います。
日本ユニセフにまた寄付したい度:★★(5★中)
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